PM転職の失敗を防ぐには|入社後に分かる3つのずれと、応募前から内定承諾までの確かめ方
編集部の見立てでは、PM転職の失敗は入社後に分かる権限・体制・案件の段階のずれで起きる。応募前に目的1つと条件2つを書き、面接で過去の出来事を聞き、承諾前に業務の変更の範囲と年収の内訳を書面で見る手順を書く。
この記事でわかること
- 編集部の見立てでは、PM転職の失敗は、権限・体制・案件の段階が聞いていた話と違うと入社後に分かったときに起きる
- 面接では「権限はありますか」ではなく、直近の案件でスコープを削る判断を誰がしたかなど、過去の出来事を聞く
- 承諾の返事の前に、オファーの書面と求人の条件を並べ、業務の変更の範囲と年収の内訳を確かめる
どろん先輩
PM・企画職専門の転職エージェント「ネコノテキャリア」の中の人。オブラートに包まない物言いが持ち味で、相場も裏事情も聞かれれば正直に話す。少し口が悪い。
はじめ
SIerでプロジェクトマネージャーを務めて8年目、34歳。事業会社とSIerに応募し、2社の選考が進んでいる
目次
PM(プロジェクトマネージャー)の転職で「失敗した」と感じるのは、入社してから、決める権限・チームの体制・担当する案件の段階が、聞いていた話と違うと分かったときだ、というのが編集部の見立てだ。この3つは、応募前・面接・オファーから内定承諾までのどこかで確かめる機会がある。年収が上がったか下がったかだけでは、転職の成否は判定しにくい。
この記事は、SIerや事業会社でプロジェクトマネージャー(PjM)として働いてきた人が、次の席で同じ失敗をしないために、何をいつ、何で確かめるかを段階ごとに書く。プロダクトマネージャー(PdM)への転職はPjMからPdMへの転職で扱っている。
PM転職の失敗を、入社後に分かる3つのずれに分けて見る
はじめ(SIerでPM8年目・34歳)
SIerでPMをやって8年目です。事業会社とSIerに応募して、2社の選考が進んでいます。「PM 転職 失敗」で検索したら、年収が下がった、社風が合わなかった、という話ばかりで、自分に当てはまるのかが分からなくて。
どろん先輩(PM・企画職専門の転職エージェント)
検索で出てくる失敗談は、どの職種にも言える話が中心です。PMの席に寄せて言うと、この節の話は編集部の見立てですが、入社後に分かるずれは3つに分けられます。決める権限、体制、案件の段階です。
はじめ
権限は、PMなら普通はあるんじゃないですか。
どろん先輩
肩書きがPMでも、予算・要員・スコープを誰が決めるかは会社によって違います。予算は事業部、要員は開発部長、スコープは企画の部署が持っていて、PMの仕事は進捗の取りまとめ、という席もある。SIerで見積もりと要員の調整を自分でやってきた人は、そこを当たり前だと思って、確かめずに入ってしまうことがあります。
はじめ
体制というのは、チームの人数ですか。
どろん先輩
人数と、一緒に動く人の所属です。社内に開発者がいて自分がまとめるのか、開発は外部のベンダーで自分は発注側の窓口なのか、PMが一人で何件も案件を持つのか。SIerでPLや部下がいた人が、一人で全部を持つ席に入ると、自分で手を動かす量が大きく変わります。
はじめ
案件の段階は?
どろん先輩
入社したときに、担当する案件がどこにいるかです。立ち上げ前か、開発の最中か、遅れて立て直しをしている最中か、運用に入っているか。架空の例ですが、「基幹システムの刷新をリードしてほしい」と聞いて入ったら、すでに半年遅れていて、最初の仕事が関係者への説明と計画の引き直しだった、という形は起こりえます。
はじめ
どれも、入社してみないと分からない気がします。
どろん先輩
全部は分かりません。ただ、決める権限・体制・案件の段階の3つとも、面接で過去の出来事を聞く質問に変えられます。失敗は、聞かなかったか、聞く時期を逃したことで起きることが多い、と編集部は見ています。この見方は数えて確かめたものではありません。
| ずれ | 入社後に分かる形 | 確かめる時期 | 何で確かめるか |
|---|---|---|---|
| 決める権限 | PMの肩書きだが、予算・要員・スコープを決めるのは別の人で、進捗の取りまとめが中心 | 二次・最終面接 | 直近の案件で、スコープを削る判断を誰がしたか |
| 体制 | 社内に開発者がいない。PMが一人で複数の案件を持つ | 現場の面接官との面接、オファー面談 | 案件の数、チームの人数と所属(社員・外部) |
| 案件の段階 | 入った時点で遅れていて、立て直しが最初の仕事になる | 面接、承諾前の面談 | 最初に担当する案件の段階、直近の計画の引き直し |
| 役割の変更 | 入社後しばらくして、PM以外の役割に回る | オファーから承諾まで | 書面の「業務の変更の範囲」 |
表の4行目の役割の変更は、面接の質問ではなくオファーの書面で確かめるものなので、3つのずれとは分けて置いた。
はじめ
転職して失敗したと思っている人は、統計でどれくらいいるんですか。
どろん先輩
「失敗したか」を直接聞いた公的な統計は見当たりません。近いのは、厚生労働省の転職者実態調査(令和7年)で、転職した人に今の勤め先の満足度を聞いています。全産業・全職種の数字で、PMに限ったものではありません。職業生活全体では「不満」「やや不満」が10.7%、「満足」「やや満足」が54.7%でした。項目別では、賃金の不満足が27.6%で、仕事内容・職種の不満足は10.9%です。
はじめ
仕事の中身より、お金の不満のほうが大きいんですね。
どろん先輩
全職種ではそう出ています。ただ、PMの3つのずれは、この調査の項目でいうと仕事内容・役職・人間関係・労働時間にまたがっていて、どれか1つの数字には出てきません。統計から「PMの失敗はお金の話だ」とは言えない。数字は、自分の不満がどの項目に出そうかを考える材料に使ってください。
応募前に、転職の目的を1つと譲れない条件を2つ書いておく
はじめ
応募前にできることはありますか。求人票はもう読み込んでいます。
どろん先輩
求人票を読む前に、自分の側を決めます。転職の目的を1つ、譲れない条件を2つ、紙に書く。失敗かどうかは、あとでこの3行と照らして判定します。書いておかないと、入社後の気分で決めることになりやすい。
はじめ
目的は、正直に言うと「今の現場がしんどいから出たい」です。
どろん先輩
それは辞める理由で、目的ではありません。しんどさから離れることだけを目的にすると、次の席で3つのずれを確かめる基準が無いまま決めることになります。今の席を離れるかどうか自体を迷っているなら、先にプロジェクトマネージャーを続けるか離れるかの判断基準を読んで、離れると決めてから3行を書いてください。
はじめ
ほかの人は、どんな理由で前の会社を辞めているんですか。
どろん先輩
同じ転職者実態調査(令和7年)で、自己都合で辞めた人の理由(3つまで選ぶ)は、賃金が低かった25.5%、会社の将来に不安を感じた25.2%、満足のいく仕事内容でなかった24.7%、労働条件(賃金以外)がよくなかった23.4%、人間関係がうまくいかなかった22.2%でした。全職種の数字です。上位がほぼ同じ割合で並んでいて、1つの理由に集まっていない。何を取りに行く転職かは人によって違う、と読めます。
はじめ
人の例を参考にしてはいけないんですか。
どろん先輩
参考にはなります。ただ、上位の理由がほぼ同じ割合で並んでいるので、人の例から自分の目的は決まりません。目的は自分で書いてください。条件を2つに絞るのは、多いとオファーで全部を満たす席が見つかりにくく、結局どれも捨てられずに年収で決めてしまいやすいからです。2つなら、面接で聞く質問に変えられる。2つという数は編集部の勧めで、統計の裏付けはありません。
| 項目 | 記入例(架空の例) | 面接で聞く質問に変えると |
|---|---|---|
| 目的 | 発注側で、要件を決める段階から案件を持つ | 入社して最初に担当する案件は、いま計画のどのあたりにいますか |
| 条件1 | スコープと優先順位を決める場に出られる | 直近で遅れた案件で、スコープを削るか期日を延ばすかを決めたのは誰でしたか |
| 条件2 | 同時に持つ案件は2件まで | この席の人は、今いくつの案件を何人で回していますか |
はじめ
年収は条件に入れなくていいんですか。
どろん先輩
入れてかまいません。ただ、そのときは「○万円以上」と下限で書いてください。「上がること」と書くと、上がったのに目的は外れた、下がったけれど目的は満たした、という場合に判定に使えなくなります。
面接では、権限・体制・案件の段階を1つずつ質問で確かめる
はじめ
面接で「権限はありますか」と聞くのは、さすがに失礼じゃないですか。
どろん先輩
編集部の見立てでは、その聞き方だと「あります」という答えで終わりやすく、中身を確かめにくい。過去の出来事を聞きます。「直近で遅れた案件で、スコープを削るか期日を延ばすかを決めたのは誰でしたか」。答えに出てくる人の役職で、PMの席がどこまで決められるかの見当がつきます。
はじめ
体制のほうは?
どろん先輩
「この席の人は、今いくつの案件を、何人で回していますか。そのうち社員と外部の方は何人ですか」。人数と所属が出てくれば十分です。答えが「状況によります」で止まるなら、二次か最終で、配属先の上長に同じことを聞きます。
はじめ
段階が一番聞きにくいです。遅れていますか、とは聞けないので。
どろん先輩
「入社して最初に担当する案件は、いま計画のどのあたりにいますか。直近3か月で計画を引き直したことはありますか」と聞けば角が立ちにくい。引き直しがあっても悪いことではない。立て直しの席だと知ったうえで入るなら、それは自分で選んだ条件です。入社後に初めて知るずれは失敗につながりやすいが、知ったうえで選んだずれは、自分で選んだ条件として扱える。
はじめ
SIerから事業会社に行く場合も、同じ質問でいいですか。
どろん先輩
骨組みは同じです。事業会社のPM求人を、社内システム・自社サービス・顧客向けの導入のどれを担当するかで分ける話はSIerから事業会社PMへの転職に書いています。そちらで応募先の型を決めてから、この3つを聞いてください。
はじめ
3つとも聞いて、答えがあいまいだったら、どう受け取ればいいですか。
どろん先輩
あいまいだったこと自体を答えとして記録します。編集部の見立てでは、面接で答えが出ない点は、入社後も決まらないまま仕事が回ってくることがある。ただ、1回の面接の1人の答えで会社全体を決めつけるのは早い。最終面接かオファー面談で、別の人にもう一度聞いてください。
はじめ
面接官が人事の方だと、現場の話は分からないかもしれません。
どろん先輩
そのときは「配属先の上長か、一緒に働く方と話す機会をいただけますか」と頼みます。内定の前でも、承諾の前でもかまいません。断られたら、それも記録に残す。
はじめ
聞いた答えは、どう残せばいいですか。
どろん先輩
応募前に書いた3行の横に、面接ごとに答えを書き足していきます。社名、日付、答えた人の役職、答え。2社を比べるときに、同じ質問の答えが並んでいれば、印象ではなく答えで比べられます。
オファーから承諾までに、年収の内訳と業務の変更の範囲を書面で見る
はじめ
オファーが出たら、年収を比べて決めればいいと思っていました。
どろん先輩
年収は大事です。ただ、「上がったら成功、下がったら失敗」は当てになりません。厚生労働省の雇用動向調査(令和7年)では、転職した人の賃金は前職と比べて、増加40.8%、変わらない25.5%、減少31.0%でした。30〜34歳だと増加48.6%、減少29.0%。全産業・全職種の数字です。下がった人が3割ほどいて、その全員が失敗したとは言えないし、上がった人に失敗が無いとも言えません。
はじめ
満足度の調査でも、仕事内容より賃金の不満が大きかったですよね。
どろん先輩
そうです。転職者実態調査の表14にある10項目で見ると、賃金の不満足27.6%がいちばん高く、次が労働時間・休日・休暇の17.7%でした。満足度 D.I.(満足の割合から不満足の割合を引いた値)も、賃金が22.2ポイントで10項目の中でいちばん低く、仕事内容・職種は57.8ポイントです。二つは別の調査なので、賃金が上がったのに不満、という人がどれくらいいるかまでは分かりません。だからオファーでは、総額より内訳を見ます。基本給、固定残業代とその時間数、賞与の算定のしかた、役職手当。残業が増える時期がある席なら、固定残業代に何時間分が含まれているかで、時間あたりの額が変わります。
はじめ
業務の変更の範囲、というのは何ですか。
どろん先輩
2024年4月から、求人を出す企業が示す労働条件と、労働契約を結ぶときに示す労働条件に、「従事すべき業務の変更の範囲」と「就業場所の変更の範囲」が加わりました。厚生労働省のリーフレットに書かれています。変更の範囲は、入社した直後だけでなく、将来の配置転換などの見込みも含めた範囲です。
はじめ
そこに何と書いてあれば安心なんですか。
どろん先輩
安心かどうかは書き方を読んで決めます。架空の例で、入社直後の業務が「社内システムのプロジェクトマネジメント」、変更の範囲が「会社の定める業務」とあれば、業務の範囲に限定は書かれていません。PMの席から外れる可能性を書面は否定していない、と読む。気になるなら、承諾の前に「入社後に別の役割に移るとしたら、どんな場合ですか」と聞いて、答えをメールで残してください。
はじめ
書面はいつもらえるんですか。承諾してからだと遅いですよね。
どろん先輩
リーフレットでは、求人広告のスペースが足りないときでも、原則として面接など最初に接触する時点までに、すべての労働条件が示されることになっている、と書かれています。また、面接などの過程で、最初に示した労働条件を変える場合は、企業はその変更の内容を示す必要がある、とも書かれています。いつまでに示すかの期限は、リーフレットには書かれていません。労働契約を結ぶときには、労働条件通知書などで労働条件が示されます。承諾の返事をする前に、オファーの書面と、求人で示された条件を並べて、変わったところが無いかを見てください。
| 承諾前に書面で見るところ | 見る点 | つながる失敗の型 |
|---|---|---|
| 業務内容(入社直後・変更の範囲) | PMとしての役割が書かれているか。変更の範囲がどこまで広いか | 役割の変更 |
| 年収の内訳 | 基本給、固定残業代とその時間数、賞与の算定 | 総額は上がったが、時間あたりで下がる |
| 役職・等級 | 社内でのPMの位置づけと、評価する人 | 決める権限 |
| 求人で示された条件との差 | 最初に示された条件から変わったところと、その内容が示されているか | 聞いていた話との違い |
はじめ
内訳まで見て、気になる点が出たら、聞き直していいものですか。
どろん先輩
聞き直してかまいません。承諾の返事をする前に、オファーの書面と求人の条件を並べ、業務の変更の範囲と年収の内訳を確かめる。承諾の返事をしたあとは、現職への退職の申し出など次の手続きが動き始めていることがあり、聞き直すにも時間の余裕がなくなりやすい。
入社後に失敗したと感じたら、応募前に書いた3行で判定する
はじめ
それでも、入ってみて失敗だと思ったら、すぐ次を探したほうがいいですか。
どろん先輩
そう感じたら、まず応募前に書いた目的1つと条件2つを出します。目的と条件が満たされていて、ほかのところに不満があるなら、慣れの問題かもしれない。条件が満たされていないなら、どの時期に何を確かめそこねたかを書き出す。次に応募するときに、同じ質問を足すためです。失敗かどうかは、入社後の気分ではなく、応募前に書いた目的1つと条件2つで判定する。
はじめ
転職した人で、また転職を考えている人はどれくらいいるんですか。
どろん先輩
転職者実態調査(令和7年)で、転職した人の今後の希望は、今の職場で今後も働きたい55.1%、機会があれば転職したい20.6%、わからない22.9%でした。全職種の数字で、令和2年の調査(52.7%、21.0%、24.9%)と大きくは変わっていません。転職した人の約2割が機会があれば動くと答えているので、もう一度動くこと自体は珍しい話ではない、と読めます。
はじめ
短い期間で辞めると、経歴に傷がつきませんか。
どろん先輩
編集部の見立てでは、在籍が短いと、次の面接で理由を聞かれることが多い。そのとき「聞いていた話と違った」だけだと、確かめなかった人に見られることがあります。「入社前に権限を確かめる質問をしたが、答えと実態が違った。次は承諾前に配属先の上長と話す」と、自分の確かめ方まで説明できれば、評価は下がりにくくなります。
はじめ
判定は、入社して何か月くらいでするのがいいですか。
どろん先輩
月数で決めるより、条件を確かめられる出来事が起きたかで決めます。目安は、最初に担当した案件で、計画の見直しか、節目の報告を1回経験したころ。この目安は編集部の勧めで、決まった線があるわけではありません。
はじめ
今の2社は、どちらもまだ3つのずれを聞けていません。
どろん先輩
なら、次の面接に3つの質問を持っていって、答えを記録してください。オファーが出たら、書面を並べて見る。そこまでやって決めきれないとき、答えのメモを持ってPM・企画職専門の転職エージェントに相談すると、比べる観点を足せます。
参考データと出典
確かめた日はいずれも2026年10月26日。数字はすべて全産業・全職種の統計で、PMに限った数字ではない。PDFの資料は本文を書き出して確かめた。
| データ | 中身 | 時点・条件 |
|---|---|---|
| 厚生労働省「令和7年転職者実態調査の概況」 | 現在の勤め先での満足度(表14): 職業生活全体 満足・やや満足54.7%、不満・やや不満10.7%(D.I. 44.0)。仕事内容・職種 不満足10.9%(D.I. 57.8)。賃金 不満足27.6%(D.I. 22.2)。不満足の割合は10項目のうち賃金が最も高く、次が労働時間・休日・休暇17.7%。D.I.も賃金が10項目で最も低い。自己都合の離職理由(表11、3つまでの複数回答): 賃金が低かった25.5%、会社の将来に不安を感じた25.2%、満足のいく仕事内容でなかった24.7%、労働条件(賃金以外)がよくなかった23.4%、人間関係がうまくいかなかった22.2%。今後の転職希望(表15): 今の職場で今後も働きたい55.1%、機会があれば転職したい20.6%、わからない22.9%(令和2年調査 52.7%、21.0%、24.9%) | 2026年9月25日公表。令和7(2025)年10月1日現在の状況。5人以上の常用労働者を雇用する事業所と、そこで働く転職者(雇われる前の1年間に他企業での雇用経験があり、2024年10月1日〜2025年9月30日に雇われた一般労働者)が対象。個人調査の有効回答7,310人(有効回答率52.3%) |
| 厚生労働省「令和7年 雇用動向調査結果の概要」(転職入職者の状況の表6) | 転職入職者の賃金変動: 計 増加40.8%、変わらない25.5%、減少31.0%。30〜34歳 増加48.6%、変わらない20.8%、減少29.0%。35〜39歳 増加43.5%、変わらない28.1%、減少23.9% | 令和7(2025)年1〜12月の状況(概況の公表は2026年8月31日)。16大産業の5人以上の常用労働者を雇用する約15,000事業所から抽出。転職入職者のうち前職が雇用者で調査時に在籍している人が対象(自営業からの転職入職者を含まない)。賃金変動の不詳を含む |
| 厚生労働省 リーフレット「企業から受ける労働条件明示のルールが変わります!」 | 求人企業などが示す労働条件に「従事すべき業務の変更の範囲」「就業場所の変更の範囲」「有期労働契約を更新する場合の基準」が追加。変更の範囲は、雇い入れ直後にとどまらず、将来の配置転換など今後の見込みも含めた範囲。求人広告のスペースが足りないなどの場合も、原則として面接など最初に接触する時点までにすべての労働条件が示される。面接などの過程で、最初に示した労働条件を変える場合は、変更の内容を示す必要がある(いつまでに示すかの期限は書かれていない)。労働契約を結ぶときは労働条件通知書などで示す | 2024年4月1日施行の改正職業安定法施行規則。労働契約を結ぶときの明示(労働基準法)も同様に改正 |
よくある質問
PMの転職で失敗しやすいのはどんな場合ですか?
編集部の見立てでは、入社してから、決める権限・チームの体制・担当する案件の段階が、聞いていた話と違うと分かった場合です。この3つは、面接で過去の出来事を聞く質問に変えて確かめます。入社後にPM以外の役割に回る可能性は、オファーから承諾までに、書面の「業務の変更の範囲」で確かめます。
転職して年収が下がったら失敗ですか?
編集部は、年収だけでは判定しにくいと考えています。厚生労働省の雇用動向調査(令和7年)では、転職した人の賃金は前職と比べて増加40.8%、変わらない25.5%、減少31.0%で、全産業・全職種の数字です。失敗かどうかは、応募前に書いた転職の目的1つと譲れない条件2つが満たされているかで判定します。年収を条件にするなら「○万円以上」と下限で書いておきます。
面接で権限や体制はどう聞けばいいですか?
過去の出来事を聞きます。権限は「直近で遅れた案件で、スコープを削るか期日を延ばすかを決めたのは誰でしたか」、体制は「この席の人は、今いくつの案件を何人で回していますか。そのうち社員と外部の方は何人ですか」、案件の段階は「入社して最初に担当する案件は、いま計画のどのあたりにいますか。直近3か月で計画を引き直したことはありますか」と聞きます。
内定を承諾する前に何を確かめればいいですか?
承諾の返事をする前に、オファーの書面と求人で示された条件を並べ、業務内容の「変更の範囲」、年収の内訳(基本給、固定残業代とその時間数、賞与の算定)、役職と評価する人、最初に示された条件から変わったところを見ます。業務の変更の範囲は、2024年4月から、求人と労働契約で示す労働条件に加わりました。気になる点は承諾の前に質問し、答えをメールで残します。
転職先が失敗だったと感じたらどうすればいいですか?
まず応募前に書いた目的1つと条件2つが満たされているかを確かめます。満たされていないなら、どの時期に何を確かめそこねたかを書き出し、次に応募するときの質問に足します。判定は月数ではなく、最初に担当した案件で計画の見直しか節目の報告を1回経験したころを目安にします。この目安は編集部の勧めです。
登場人物は架空です。
この記事は、PM・PdM・企画職専門の転職支援「ネコノテキャリア」と業務委託の案件紹介「ネコノテエキスパート」を運営する株式会社スナネコが、実務知見に基づいて制作しています。